部屋の隅で映画と本

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映画と本の感想ブログ

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映画『ラストナイト・イン・ソーホー』──くるくると場面が展開するアトラクションみたいな映画(ただし中身はつらい)

『ラストナイト・イン・ソーホー』を観た。というか、観たのは12月でブログもすぐに書いたのだけど下書きに入れたまま忘れていた。もう映画館の上映終わってそう。 あらすじ ファッションデザイナーを目指し服飾学校に通うエロイーズは、寮に馴染めずに間借…

Netflix映画『君の心に刻んだ名前』感想

『君の心に刻んだ名前』は、戒厳令が解かれたばかりの1980年代台湾を舞台にしたLGBTQ映画だ。日本だとNetflix配信のみだが、台湾では去年劇場公開されて国内映画の興行収入で2位にランクインしたらしい。台湾で公開された全作品含めても8位。こういう真面目…

映画『さんかく窓の外側は夜』感想 ──映像や劇伴は良い!のに・・・

『さんかく窓の外側は夜』を鑑賞。前に原作を読んで面白かったのと、映画のキャスティングが合ってると思って地味に楽しみにしていた。しかし観た結果は・・・・なんかぼんやりした味わいだったなあという印象。 あらすじ 書店で働く三角は、幼い頃から霊が…

映画『新 感染半島』感想──新年にはマッドマックスゾンビ!

三が日に『新 感染半島』を鑑賞。ストーリーが重めの前作とは路線がことなり、わりとポップな仕上がりだった。ゾンビ映画好きとしてはゾンビがあまり絡んでこなくて物足りなさを感じたものの、マッドマックスばりの派手なアクションが盛りだくさんでこれぞお…

2020年映画年間ベスト10

2020年に劇場公開された映画の年間ベストを載せます! 今年は44本の映画を劇場で鑑賞しました。コロナの影響で都会の映画館にあまり行かなくなり、思うように劇場で鑑賞できなかった年だった。 ビックタイトルは軒並み公開延期になりましたね。4月以降に劇場…

映画『Away』感想

10日ほど前にアニメーション映画『away』を鑑賞。ブログに書くタイミングを逃してしまって、スルーしようか迷ったけど良い作品だったからやっぱり残しておこう。 あらすじ ある日少年は、木の枝にパラシュートが引っかかっている状態で目覚めた。あたりを見…

映画『ジョゼと虎と魚たち』感想

『ジョゼと虎と魚たち』を鑑賞。前半と後半で評価がだいぶ変わる作品だった。前半観ているときはこれ全人類が観るべきやつでは・・・?と思うくらい良作の予感がしていたけれど、後半にかけて物語の運びかたに首をかしげる部分が出てきた。 ただ全体としては…

映画『燃ゆる女の肖像』──視線と伏線で語られる関係性

『燃ゆる女の肖像』を鑑賞。これはすごいものを見た・・・。数多くのモチーフ、対比が物語に織り込まれている上で、全てがバラバラになることなく繋がって意味を成している。綿密に計算された配置に圧倒されっぱなしだった。まだ2020年に観た映画ベスト10は…

映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』感想

映画『シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!』を観た。いつもガラガラな近所の映画館で見たので、観客自分だけかもな〜なんて気持ちで行ったら意外と人がいてちょっと驚いた。 あらすじ 1800年代後半パリ。ほぼ無名の劇作家であるエドモン・ロスタンは、…

映画『魔女見習いをさがして』──かつて魔法に胸ときめかせていた人へ

子どものころ、いつか魔法が使えるようになるんじゃないかと考えたことはないだろうか。そうじ用のほうきにまたがってみたり、呪文を唱えてみたりした人もいるだろう。きっと、何かしらの作品がきっかけで、自分にも魔法が使えたらいいのに、と思うようにな…

映画『ミッシング・リンク』感想

1週間以上前になるが、『ミッシング・リンク』と『魔女見習いをさがして』を二本立てで観てきた。図らずもアニメーションしばり。 製作された国や手法は違えど、どちらも人生につまづいて悩む大人が主な登場人物で、旅によって自分の進む道が見えて成長をす…

映画『羅小黒戦記』──コアなファンだけじゃない!家族連れで楽しめる良作

ついに『羅小黒戦記』の吹替版が公開された。去年の3月ごろに字幕版を観て、衝撃を受けた映画だ。まさか100館超えの規模で上映すると思っていなかったから、嬉しいびっくり。地元の映画館で羅小黒戦記が観られるとは。それだけ大規模で公開するってことは、…

映画『スパイの妻』感想

『スパイの妻』を観てきた。実写の日本映画を観たのは久しぶり。結論からいえばなかなかに面白かった。どう展開してゆくか分からない不気味さに引き込まれるし、日本でタブー視されてきた歴史に切り込んだ点も意義深い。娯楽的な楽しさと社会的なテーマをみ…

映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』感想

『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』を観てきた。いやー、映像の美しさが抜群。安定のA24クオリティだ。A24ってだけで一定の品質が保証されている感がある。まずオープニングのショットが目をひいて、これからどんな物語が始まるのかと引きこま…

映画『82年生まれ、キム・ジヨン』感想

先週、映画のほうの『82年生まれ、キム・ジヨン』を観てきた。小説と映画では別物といえるくらいつくりが違っていたが、映画は映画でよい作品だった。 33歳のキム・ジヨンはまだ幼い娘のジウォンと夫チョン・デヒョンとの3人暮らしだ。ある日、彼女に異変が…